かげちんブログ

うーん・・・

漫画やイラストでメシ食ってるウチが、言っちゃあいけないのは充分に承知しているし、反論があるかもしれないんだけど、
何にでも萌え絵を載せるの、いい加減にしない？

「萌え参考書」だとか、
「萌えうどん」だとか、
「萌え防犯ポスター」だとか。

いや、そりゃキレイに可愛く描けてますよ。
描いた作家さんも一生懸命考えて描いたんだと思います。
「萌えを一般に広く知ってもらおうぜ！」の心意気もよくわかるし、「萌えブームに乗って商品を少しでも売り上げよう」という気持ちも、よくよくわかる。

しかし最近、無差別にアチコチで目につくんだよなぁ・・
ここまでくると、絵でメシ食ってるウチでさえ「萌えの押し売り」に見えてくるというか、何の世界でもそうだけど、調子に乗りすぎるのは、いろんな意味で危ないと思うんだが・・

それと、べつに萌えやアニメに限った話じゃないけど、
オタクって、そこまで公に誇っていいものでも無いとも思うのですよ。
卑屈な意味じゃなくて、その趣味とは無縁の人々にしてみれば、本当に理解するのが難しいし。

以前、実家（香川）に帰った時、年老いたウチの父親がお土産やさんで「萌えうどん」の箱を手にとり、『最近・・こういうの流行っているのか？』と聞いてきた時には、
ウチの背中をヘンな汗が滑り落ちた。
別にやましい事は何も無いが、アレを団塊世代にどう説明すればいい？
ちなみにウチは、『あー・・、はは・・・そうみたいね。』としか言えなかった。
なぜかウチの声が、その時だけ森本レオそっくりになった。

まあエロ本じゃあるまいし、まさか「コンビニに置くな」「子供の手の届くところに置くな」とか、そんな事は言わないから、
せめて何の品物に描けばいいかを考えないか？

「萌え」を使った経済効果が真価を発揮するのも、そういう時じゃないかね。